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ゆるりんのポレポレ日記 yururinp.exblog.jp

つれづれなるままに~日頃出会うこと、思うことを綴っています。


by polepole-yururin

現代史は時間切れと与える情報



最近ほとんどテレビを見なかった。どのテレビも終わっているからだ。大事な事は流れない、いらないニュースばかり流れる。うんざりの極地だった。
が、たまたまリビング行くと、テレビが流れていた。
ザ・漫才だった。
昔はよく見て笑っていたな〜。
いつ頃か・・・震災前のことだった。
あれから6年半以上もたってしまった。被災地に行ったのもついこの間の事のように思えるのだが、あのとき5年生だった息子は、もうこの春には大学生。その年に生まれた子供達が小学一年生なのだから、いつの間にか時間だけが経っている。
ただ私はあの頃から、いつ日本は良くなっていくのかと毎日指を数えて、日をおっているからか、まだ震災は昨日のように思えるのだ。
ま、たまにお笑いも悪かないかと見ていた。
知らない若手漫才師がこの6年で幾人か出ていた。流行にのっていない自分を感じた。
面白いが、やっぱりあの頃のようには馬鹿笑いできなかった。
するとウーマンラッシュアワーが出てきた。
早口言葉で話す村本の空気が違っていた。
福井は北朝鮮の隣というフレーズで始まった。
すると村本は大飯原発の大飯出身だと言う。
それから、大飯原発の夜事情を伝える村松のセリフに”オ〜〜〜!”と唸ってしまった。
次に東京、次に沖縄、次に熊本、次にアメリカ、北朝鮮、最後に日本。
最後の日本で、国民の民意の低さを伝えていた。
すげ〜!
震災後、私は東北に大飯に、沖縄に何度か足を運んだ。村本の言うようにテレビから流れない民衆の言うに言われぬ状況を目にしてきた。
ゆえに、東北、福井、沖縄、熊本に押込められた声を村本の言葉に凝集されているように思った。
仮設住宅に住む人たちは、本当にオリンピックよりゆったりと過ごす年越しを願っているだろうに、この声をどうか忖度などという言葉や意識で消されずに、大きく広がっていってほしいと思う。

他にも、いろいろと、北朝鮮問題にむけての疑惑がテレビに流れているそうだが、ネットもテレビも惑わすプロバガンダが横行しているゆえに、民衆は右往左往する人もいるし、右往左往する前に、未だに村本のいうように芸能情報に飲み込まれている人もいるだろう。
事はどこに向いているのだろうか・・・
先週のこと、たまたま田中龍作ジャーナルの記事に釘付けになった。
韓国を独裁の国とし、北朝鮮を工業の発展した国としていた。
私は戸惑い、隣の国、韓国と北朝鮮の事を何も知らない自分に気づいた。
なんで、知らないのだろう?私は韓国の何を知って、北朝鮮の何を知っていたのだろう?なんで北朝鮮ミサイルが!?という言葉で日本を揺るがす報道が連日あるのに、その北朝鮮の事を何も知らないのに、北朝鮮を怖いと日本はしているのだろうか?
それに工業発展の国っていつだ?韓国が独裁国っていつだ?・・・
私は怖くなって、急いで図書館に向かった。
朝鮮という国はいつ日本に侵入され、その朝鮮がなぜ二つの国に別れたのか?
朝鮮戦争はなぜ起こり、なぜ終焉しないのか?
それを知りたく何冊かの本を借り、その中でも、中立の話を知りたくて、いろいろ読んでみた。

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朝鮮戦争の社会史―避難・占領・虐殺 単行本 – 2008/10



この本を読んで、怖くなった。
韓国と言う国と、李承晩・・・李承晩の生い立ちや彼の生き様は、まさに先日記載した赤松小三郎の記事の中の長州人の動きであるし、李承晩の徹底したアメリカ追従の政治は、ナオミクライン著の「ショックドクトリン」の中にあるチリのクーデターの様相そのものであった。
さらに、1945年2月に国連軍がヤルタ会議を開催しているのだが、その会議では、朝鮮の統治を国連軍で分配する事を決めている。東京大空襲は1945年3月10日であり、沖縄が占領されたのは1945年6月23日であるし、広島に原爆が落ちたのが1945年8月6日で、長崎が1945年8月9日であり、終戦は8月15日。そして本当の終戦は1945年9月6日という記載もある。
国連軍は2月の段階で、日本がとっていた朝鮮領土の分割の取り決めをしているのだから、もう日本の敗北は決まっているではないか。さらに李承晩は、その時、国連軍に南朝鮮を「大韓民国」といい、国を作っているのである。正式にはまだ国は認められなかったが、なぜ、2月の段階で、朝鮮人の李承晩が、国作りの承諾を得る事ができたのか。
この不思議な日程に、愕然とした。
この2月の段階で日本が負けると判断されているのであれば、東京大空襲も沖縄への上陸も、原爆も落とす必要はなかっただろう。
それなのに、日本がズタズタになってしまったのだ。それも民衆をことごとく地獄に押し込めた悲劇がその後繰り広げられているのである。
「朝鮮戦争の社会史」を読み進めると、国家とは容易くできるものと理解できるし、冷戦という言葉も国連軍の思惑で作られたもののようにとれるし、その戦争という恐ろしき状況も偶然に生まれた産物ではなく、大変意図的に、計画的にただただ遂行されるものと理解する。
大統領も、与えられた役職であるように感じるのである。
私たちは、ヘイトスピーチに持っていかれたり、部落差別という言葉や在日という言葉に持って行かれてしまい、敵味方の意識を植え付けられ分断させられようとしている。
しかし、どこの国も被害を被るのは民衆であり、戦争に駆り出されるのも民衆であり、敵味方といって向き合う意識も実は民衆だけである。
戦争だと始めるのは、その国の首相や、大統領であり、そのタイミングは、計画の中にあるのである。
さらにその後ろには大国がいる。
今北朝鮮問題を考えた時、北とアメリカ、日本の今の現状だけを見るよりも、戦中戦後の朝鮮の歴史を知ることが大事である。
現代史は時間切れと二年前の紅白でサザンオールスターズは歌ったが、終戦と、サンフランシスコ条約で歴史は終わって、後は各自で読んでおけで終わった日本の社会科の授業。
安保反対運動を知らない大人が受けた教育がこれであるゆえに、私たちは、沖縄も朝鮮も興味を持つ事さえできなかったのではないかと。
北朝鮮の民衆も、韓国の民衆も同じく自国の歴史を知らない。
なぜ知らないのか・・・日本と同じである。
マスメディアから何が流れ、教育で何を学んでいるか。
なぜ銅像が建てられるのか?ということも純粋なものかどうか・・・
視覚操作に持っていかれていないかな・・・
韓国も北朝鮮も日本も台湾も・・・民衆一人一人が、このトリックに気づくときである。
私たち民衆は同じである。
差別もある時誰かにより煽られた意識から生まれたのである。
今までの鬱積した気持ちが権力に向けられず、優越感や侮蔑館を持たせられ、誘導され、その誘導が集団となってとてつもない塊を作り、無力な民衆を閉じ込めてしまうのである。
そして権力は国家を強調し、私たち個人を国家にすり替えられてしまう。
戦争が起こる前、民衆は国家を意識させられる。オリンピック、ワールドカップ、国体、・・・
国家は私ではない。私は私である。
当たり前に言える日常にいたい。ならどうする?
国家より個人に、他者より私に意識をおくことだろうし、風通しの良い日常を意識して保つ事だろう。



田中龍作ジャーナル






池上さんの番組・・・それは何を伝えるのか



by polepole-yururin | 2017-12-19 00:06 | 思うこと