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ゆるりんのポレポレ日記 yururinp.exblog.jp

つれづれなるままに~日頃出会うこと、思うことを綴っています。


by polepole-yururin

ならぬものはならぬのです

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大河ドラマ「八重の桜」が始まった。
東日本大震災での原発事故で大きな痛手を受け、今も苦悩を強いられている福島県民を応援するかのように会津藩の頑張り抜いた方々をクローズアップしている。
「ならぬものはならぬのです」という什の掟を今も福島の小学校では唱えているという。
ならぬものはならぬのです・・・駄目なものは駄目なんです。
福島の方のブログにも去年たくさん目にしました。
原発・・・経済発展、住民の生活は原発で救われているから・・・原発なくして生活はなりゆかぬ・・・電力供給には原発、原発を止めたら経済は停止する・・・アメリカは去年新たに原発を新設し、原発産業で国を盛り上げていく方針であり、それに加担するのは東芝の会社であり、その思いは日本の東芝、日立・・・も変わりなく。
でもある福島県民は訴える。「ならぬものはならぬのです」
原発の恐ろしさを福島県民は、知っている。そして訴える。そして精神を守り抜く「ならぬものはならぬのです」と。
西洋の文化がどっと押し寄せ、変わらざるを得ない時代に突入した頃。
開国をし、押せ押せのペリーの不平等な条件をのまざる得なくなった日本。
先見の明として、社会の流れに乗っかり開国を進め、倒幕を進めていく、薩摩、長州。その真逆に徳川を守り抜く立場にいた会津。
押し寄せていく時流を感じつつ、徳川幕府の限界を感じつつ、忠義を尽くす会津の物語。
女性だからと立場の許されていない八重がその時代の中で、女性でありながら女性の枠を超え奮闘するこの物語は、これからの社会を反映しているようだ。
時代を作るは力であるかのように押し進められてきた歴史。
幕府が倒れ、今までの日本を間違いだと言わんばかりに西洋文化、西洋の政治、西洋の医学・・・すべてをとり入れ古きものを破壊していく日本。そして富国強制へと邁進していく日本は戦争を起こしてきた。1945年まで・・・
今、自民党が経済を立て直すといい、日銀に圧力をかけ、見た目お金が動いたように見せかける経済政策を打ち出している。経済界はその動きに期待し、自民党に異を唱えない。その間に自民党は北朝鮮問題や、竹島、尖閣諸島問題に対して、強き日本を・・・と自衛隊を強化して国防軍とかえ、憲法改正へと動き出そうとしている。また今日の新聞では、防衛省は、経済対策で防衛装備に補正予算として過去最大の予算案を要求している。・・・
日本はまだまだ封建的な武士の時代の名残をもつ国で、あの頃の強き日本を取り戻せという気風をもつ男たちがあまりにも多い。
1945年日本を強き国に!と邁進した日本は原爆を投下されて、憲法第9条に平和主義を誓った。
しかし原子力の平和利用として原子力発電所をつくり原子力と原発はちがうとして日本国中に54基の原発をつくった。その制作は自民党。
2011年、東日本大震災で福島第一原子力発電所が爆発し放射能が漏れた。未だに収束はしていない。
それでも自民党は推進をすすめ、新しい原発建設を押し進めるのか!?
青森県や福井県で原発の下に活断層が見つかったとして原発停止を伝える専門家。
しかし大丈夫だとして裁判をしてでも稼働を進める電力会社。
大飯原発の下にも活断層はあるという・・・
今年、大飯原発がある、大飯町大島の方から年賀状が届いた。(大飯原発再稼働時に私自身が手紙を書いたからだろう)
その方は、大飯町の昔の話を語ってくださった。そして「原子力は人類が生んだ悪であり、原発は非常に罪深いものであります!」と訴えていらっしゃった。
民衆を翻弄するのは政治である。
ならぬものはならぬのです・・・という精神さえも自分の都合で置き換える政治家が、利権や見栄やおごりを優先するがゆえに、もののどおりさえも容易く変えていこうとする。
ほんとうに人は見えなくなる。平等という認識が薄れる。
名もなき誰かの犠牲は、歴史には残らない。
その歴史には残らないものの中に、人間としての大事なものがあることを本当は感じなくてはいけない。
歴史は繰り返される・・・その言葉は、強い名を残そうとする人間が中心に動き作った社会であり、歴史だったような気がする。
もうそろそろ見えない歴史を読み取り、そこに意識を置いて動かそうとする存在が出てきてもいい頃だ。
「八重の桜」を見つつ、福島の今をこの一年ちゃんと見ていこうと思うのです。

余談ですが・・・会津藩の最後の藩主松平容保役の綾野剛さんは、本当の松平容保によく似ている。
特に得帽子をかぶった様子がなんとも♩
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〜歴史には残らない名のなき犠牲者の物語〜

年末、KAMEの翼プロジェクトで講演をされたジャーナリストの渡辺重幸氏の本が届きました。
早々に読みました。
1954年、ビキニ湾諸島でのアメリカの水爆実験で被曝された方々の今の物語です。
日本では同時期、第五福竜丸のお話で知られていることです。
同じ放射能で侵され、それでも性を背負って生きてらっしゃる方々がいます。
知らない歴史を知ることは、今の私たちを知る事だと思います。

旬報社 渡辺幸重著
by polepole-yururin | 2013-01-09 08:25 | 思うこと