人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ゆるりんのポレポレ日記 yururinp.exblog.jp

つれづれなるままに~日頃出会うこと、思うことを綴っています。


by polepole-yururin

大きな失態。

あじさいに、ななふし!初めて見たななふし!里山の自然には発見いっぱい。
そして癒される♩
大きな失態。_f0215179_1054139.jpg

今日本にいろんなことが起きている。
東日本大震災、原発事故、台風による被害、大雨による土砂崩れ、中学のいじめ・・・
これは個々に違う問題のように見えるが、本当は皆が同じ所が原因となる。
人間が自然を壊したからだ。
自然をどうでもいい存在にしたからだ。
当たり前のようにある山、川、海、空気、植物、動物、鳥・・・それらの存在は無限だと誰かが思い、当たり前のようにいつもあり続け、無くならないもの、変わらないものと決めつけた。
明治維新から始まった成長物語は、徐々に蒸気機関車のように動き出し、一気に上り詰め、第二次世界大戦で破裂した。けれど、その破裂が反省を生み出さず、追いつけ追い越せの精神は消えなかった。
日本は戦後、アメリカに習いアメリカのような大量生産への道を邁進した。
生産性を高める事が、利だと言う方程式にのっかった。
化石燃料は使い放題、石炭、石油、そしてウラン・・・
田中角栄の日本改造論・・・田舎には未開の土地がいっぱいだ、その土地を使わない手はない・・・大きな土木建築がゴーゴーと日本であっちでもこっちでも動き出した。
山も早く大きくなり建材として使える木に変えた。
コンクリートも賢い素材だ!川をコンクリートで固めて川幅を広げ、未来都市を作ろう!
魚もちまちまとらずに大網でとったらもっと安く魚が食べれる。
牛、豚、鳥・・・生産性を高めるには、薬の投与と肥料・・・
野菜、田んぼ・・・生産性を高めるには、農協さんが教えてくれた農薬、化学肥料の散布。
科学の進歩が強き国を作り、技術力が決めてだと・・・学力アップの優秀な人材の育成。優れた人間が力を持ち、勝ち残る。競争競争・・・
戦後焼け野原の日本がここまで強き国になったのは、このようなことを押し進めたからでしょう!
日本てすごい!アジアの中の先進国、欧米諸国と対等に渡り歩いた日本だった。
だった・・・
九州の土砂災害、紀州の土砂災害・・・流れる流木は杉、檜・・・
根が張らず、成長の早い杉、檜は大量の雨を食い止める事ができず、山の地盤は緩んだ。
動物のための木々は無くなり、山から動物は下りてきた。花粉が増えた。鳥が減った・・・絶滅危惧種・・・そんな人間の思い上がり・・・
農業、漁業の生産性を高めるための選択は、海、山、農地を汚し、さらには自然を大事にしていた方々の心をないがしろにし、金で生き方を選択させてしまった。そこへ原発・・・
原発事故は、最たるもの。人災この上なく、捨てる事もできないゴミを増やし、住処を奪い・・・
海、山、自然すべてを汚染した。
マンション、アスファルト、高層ビル・・・自然を失った都会の中で、箱庭的な小さな空間で子育てする事は限界があり、そういう都会で遊び場は、建物、アスファルトなど無機質な場所である。子どもたちはそこで何をして遊ぶのだろう・・・遊んでいるのだろうか?・・・当然都会には子育てをターゲットにする企業が点在し、本能的な子育てをしている親の心を刺激する・・・習い事の行方が子どもの教育だと思ってしまう。忙しい子どもたちの唯一の息抜きはゲーム。ゲームでバーチャルな世界を体験する。子どもたちの世界は、空想の中で行き交う。
都会は核家族化がすすみ、母親に負担が行き、母親の唯一のコミュニティーは同年代の母親たちで、そのコミュニティーは、子供が大きくなるに連れて、母親さえも競争の渦。優越の心理が親を追い込み、子も追い込む。父は仕事に忙しく、教師も当然父であり、母であり・・・。
人の生活の中に自然があれば、息を抜くことが個々にできるのだろうに・・・
人間が自然からはなれて生み出すものや思想は、育みをなくし、どんどん宇宙のサイクルを壊している。人間だけ・・・日本だけ・・・組織だけ・・・家族だけ・・・自分だけ・・・視覚が狭まり見えなくなる。
もうやめよ・・・自然は言っている。
自然を知る事は、単にブームのロハスとか、森林浴とか、キャンプとか・・・スタイルだったり、レジャーだったりそんなもんじゃない。
自然って大いなる宇宙で、母で、育んでくれる大事な存在で・・・大なる教師である。
人間がやってきた事が今戻ってきてるんだ・・・
それも弱い人の所に・・・
「もののけ姫」や「ナウシカ」や「天空の城ラピュタ」や「ジャングル大帝レオ」や「火の鳥」・・・
みんなその映像を見たときは、ちゃんと心が動いているがのだろうけれど、それが今目の前の日常に起こっている事って見えていない・・・自然からはなれてしまったからだと思うのです。
生き方の見直し、今だから、今こそ!
Agora子ども美術工場は、その嘆きを35年間子どもと共に感じてきた先生が、自然から学ぶ事の大事さを伝え、実践できる場所作りのために作られた空間です。
ここは造形活動だけでなく、考える事を伝え合う大事な場所だと思います。
今時の中学、高校で教わらない事を教わる場所があるかどうか・・・
今アゴラは、静岡から滋賀へ・・・関西のこどもたちへ伝えます。
大きな失態。_f0215179_106915.jpg

滋賀県長浜市での造形教室。↑
ベースキャンプが湖北にできれば、子どもたちへ造形教室、自然教室を。そして中学、高校性へ社会について、将来についての大事な事が伝えれる講座を開く事ができれば・・・
そこにはKAMEの翼プロジェクトに賛同する方々が講師として行き来する。
本当のものの見方、感覚を大事にする生き方を子どもたちへ伝える場所ができればどうでしょう。
                        by アゴラ主宰の渋垂
by polepole-yururin | 2012-07-14 09:03