ゆるりんのポレポレ日記 yururinp.exblog.jp

つれづれなるままに~日頃出会うこと、思うことを綴っています。


by polepole-yururin
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巣立ち

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昨日カメの翼プロジェクトのメンバーのH君の就職祝いをかねての食事会をした。
Hくんは大学、大学院ではロボット工学を学び、就職もその技術を生かした企業を選んだ。
4月2日が入社式だという。
彼とは2010年の10月にKAMEの翼プロジェクトが動き出してからの付き合いだ。
私とは20歳の年の差である。
一緒に被災地・女川へ行きボランティア活動をした。
石巻の壊れたホテルの二階で寝袋を並べて雑魚寝した。
一緒に女川で花を植え、カメパオを作り、何もない被災地で食事した。
Hくんは、そのまま石巻に残り1ヶ月ボランティア活動をがんばった。
その後被災地支援のことでいろいろと組織とのやりとりがあり、私の知らない社会の動きを目の当たりにさせてくれた。そして彼もいろいろ考えただろう。
8月被災地の写真展を彼はやった。
たいへんいい写真展だった。私は彼が純粋に被災地の現場を見て心動かされシャッターを切ったんだと感じた。
しかしあるアーティストが彼の写真を「アート」だといった。
彼はその言葉に翻弄される。
私はいやだった、そういう言葉に振り回され、H君の純粋な思いを薄ぺらいものにしてしまっているこの発言がいやだった。
その彼が一年被災地でボランティアしているWくんと関わりながら、社会を感じ始める。
そして巣立つ。
彼は科学の進歩を夢見てロボット工学を学び、科学の可能性を持っている。
10月の時点で、いつか核融合は成功するだろうといっていた。
その後福島のことは頻回にニュースに取り上げられ、原発事故は日本にさまざまな問題を巻き起こし、いつかの核融合成功の話を待てる状態でないことを感じた。
彼がいたことで、私自身いろんなことを思考させてもらった。
昨日は私が医療者だったころの矛盾を話した。
また自分が就職して何をしてきたか、手術室での仕事、2~3年目でとてつもない自信にみなぎっていたこと。
その後の挫折、初任給・・・・。
彼は「へ~そうなんですか?」とたびたびうなづいていた。
彼はどんな社会人となっていくのだろう?
アゴラの先生は言った。
「大学に行ってから子供たちは、社会に、大人に翻弄されてしまう。自分の一番大事なものを捨ててしまう。そうなってはだめだよ。H君は、ものつくりが大好きな子だった。その思いを捨てずに大事にしてほしい。みんな自分を大事にしてほしい。」と。
H君はうなづいた。
彼もまじめな純粋な子だよ、だって私や先生や私と同じくらいの友人と4人で食事をして話をずっとしているのだから。
彼は今日ここに来る前に病院にいるお父さんのお見舞いに行った。
彼は今長男としての自覚と重みを持っていた。
私は「またちょくちょくここに帰ってき~な~」と彼に言った。
カメの翼プロジェクトは、若者や子供たちを支えるプロジェクトだ。
彼という一匹のKAMEが翼を持って羽ばたいていった・・・
私の出会った最初のkAMEという若者がH君だったんだ~。
巣立ち、そして帰ってこれる場所がある・・やさしいコミュニティー。
年齢を超え、性を超え、ちゃんと思考し支えあえる人との関係性。
これがKAMEの翼の趣旨なんだ~。
彼が社会に出て1年2年3年・・・彼の科学への思いはどのように変わるのだろうか?
H君に幸あれ~♪
by polepole-yururin | 2012-03-31 21:02 | 子供たち