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ゆるりんのポレポレ日記 yururinp.exblog.jp

つれづれなるままに~日頃出会うこと、思うことを綴っています。


by polepole-yururin

KAMEの翼プロジェクト2013

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KAMEの翼プロジェクト2013始動!
(KAMEの翼新聞9号から抜粋)

 KAMEの翼プロジェクトが県のふじのくに文化芸術振興助成の対象に選ばれ、今年は、新たな趣向で行う事となった。
今年選ばれた制作者は、間渕尊君18歳の青年と主婦・はないみほさん。
そしてあの光のアーティストの高橋匡太さんがまたアゴラに来て、KAMEの翼プロジェクトで高橋さんのワークショップを開催してくださる。
今年のKAMEの翼のコンセプトは、・・・
「新たな時代を担う国内外の”そうぞう”(創造と想像)する若者の拠点の創出とささえるシステムの構築。
そして今年は、未だ発掘されていない女性アーティスト(主婦)、障害者にも目を向け、表現者として自立への道を開く。
同時代の事象に敏感に反応し、表現の可能性を試みる。
里山の自然と時が止まったような佇まいの中、ゆったりと、じっくり、時を過ごしながら表現と向き合うレジデンス。」

[制作者]                                         
* 木版の切り込みイラストレーション、切り絵、鉛筆画/ (間淵 尊)
*はないみほの心”展/ やさしい感触に抱かれ、アゴラの子ども達との交流から誕生した絵本原画 や写真エッセー、人形、庭 (はない みほ)
* 高橋匡太の光りと影のワークショップ2013/KAMEの翼君が飛ぶ。

[日程]
8月10日〜25日まで、間渕尊君、はないみほさんの作品展示。
最終日の25日(日)に、フリートークング開催。テーマは「自立」。             フリートーキング/参加予定者ー高橋匡太(光と影のアーティスト)、間渕尊、はないみほ、昨年の制作者の加藤元(アーティスト)と大見明子(アニメーション作家)。
サポーター交流会は、8月24日(土)10時〜午後3時まで開催。
地元の方と”荒れた里山の再生”/ドングリ山の植樹と紅茶を作ってみんなでお茶作りを予定。
高橋匡太さんの光のワークショップは、9月中旬に予定。
ー制作者紹介ー
 7月、アゴラは、緑豊かな中に草花の花が咲いています。
山に農機具小屋やアトリエのまわり、草花が日々増えています。
子どもたちも緑の中で気持ち良さそうに草花と昆虫と遊んでいます。
今年のKAMEの翼。
去年の夏からアゴラに来ている自閉症を抱える若者。間渕尊君。
この4月養護学校高等部を卒業。現在作業所へ通い、時給200円の日々。
週一回アゴラに来て、ディズニーや静物のパズル、切り絵、アゴラの庭の草花をスケッチ。鉛筆画、水彩画を描いている。視覚感覚の鋭い青年。彼が視る世界、読み取る世界。視覚的に思考し、彼が伝えるもの・・・。詰まった中身とコミュニケーションします。彼が今回の制作者。

もう一人、女性として主婦としていたはないみほ。東北の震災。アゴラの子どもとの関わり、アゴラの自然と庭作り、草むらの中の庭を創る。絵を描き、エッセイを書く日を重ねる。東北の震災を綴った「はしら雲」二冊を出版。現在、絵本“「里山のアゴラ」「もぐら」「ツバメを抱いて」「時の記念日」「牧場の一日」「カラスの詩」等を製作中。また長編物語「未来へ」を執筆中。今回もう一人の制作者。

今、なぜこのプロジェクトをはじめるのか
--NO1-    渋垂秀夫

 誰もが競い、誰もが富を得ようと、誰もが豊かになろうと、誰もが必死に働いた。資本のシステムは、あるときまでは、その競争原理を軸に豊かさを享受することが出来た。しかしこのシステムの欠陥は周期的に訪れ、我々にダメージを与える。
 本来、自然児のごとく、ゆっくりと豊かな育みの中で成長を見守らなければならない子ども達は、この社会システムを守ろうとする大人の陰で、徐々に息苦しそうな表情を見せるようになっていった。教育、遊び、対人関係、子どもへの配慮を欠いた様々な玩具の氾濫、敏感で穏やかな感覚にウイルスは進入していった。
 社会は子ども達をできるだけ早く、大人社会へ組み入れようとしている。
教育の早期化は、年々激しさを増している。それは、生まれて間もない乳児までもである、、早期が何でもいい様な風潮は、誰よりも先にと競争原理が貫かれる。人が育む本能的な感覚や育ては消えていく、、愛情は促成栽培の無菌室の中で培養されるようにすり替えられた、かろうじてDNAが唯一の証として受け継がれる。
 優しさの欠如。時代は確実に優しさを失いかけてる。目の前に人が倒れていても見ぬふりして通り過ぎる。緊急の場合でも手を差し伸べない。この人に手を差し伸べたらどうなるかと、考える。今、目の前で起きている事の重大さより、先の煩わしさや立場を考え、その場を素通りする。こんな時代に優しさの言葉は空虚だ。「思いはあるんですよ、、」でも、、日常の中の余裕の無さなのか?それとも育みの中に何か問題があるのか?
 0歳から5歳までの子ども達の絵を毎年5000枚ほど見る機会がある。。生まれて間もない子ども達の絵は、固まらず、いろんな可能性と感覚にあふれている。一人の子の中にもいろんな感覚の芽が生き生きと吹き出ています。誰から教わるのでもなく、彼らが身につけているもの、感覚の多様さにおどろかされます。人は生まれながらに表現する事の楽しさを知っているのでしょう。描く事、、造る事、、声を発し語る事、、体を動かしリズムを刻む事、、表現、、遊ぶ人として誕生した子ども達の豊かな感覚は、どう変わっていくのだろうか、、
 KAMEの翼のプロジェクトのレジデンス場所になるアゴラ子ども美術工場は、3歳から18歳までの子供たちが制作を中心に活動する場所です。アゴラで大切にしてきたこと。待つ、じっくり温める、怖いという感覚を大切にする、子供が自分で把握できる速度と時間、親切過ぎる教育はしない、手をかす、子供とのちょうどいい距離感、自然を実感する、一人の時間。そんなキーワードを心にしながらアゴラの雰囲気をつくってきた。開設から15年が過ぎ、大学や社会へ巣立っていった子供たちがでてきた。私は、いろんな子供が、大きくなっていく様をつぶさに見てきた。
無菌室の中で促成栽培するような子育てや教育はやめないといけない。
焦る必要はないですよ。
子供は、アリと遊びながらゆっくりと育つ。
大人から子供へ伝えるべきものは、ちゃんと伝える。
自立していくまでの時間をじっくりと見守る
 ポピュラーカルチャー学部を新設する美術大学がある。音楽とファッツションは世界に出るための武器、音と服が世界を変える、社会の価値を変革する、、、楽器が弾けなくても、服づくりの経験がなくとも音楽とファッションにひたりきれる場所がここにあるとキャッチコピーが続く。
大学は、時代は何を求めているのだろうか?どんな子ども達を育てようとしてるのか?
 KAMEの翼プロジェクトは昨年のプレ展からスタートした。時代の変化を感じながら、閉塞した子ども達の状況も感じながらスタートした
「思い描いていることを、思う存分に試してみなさい。
翼を持ったKAMEのように」そんな思いでプロジェクトは、始まった。そんな矢先、東北では嘗てない地震と津波が襲い、多くの方の命を奪った。同時に原発事故をも引き起こし、今なおその被害は拡大しつづけ、終息をしらない。
(2012・2・20 KAMEの翼新聞 NO4掲載文より)

ご協力お願いします!
KAMEの翼プロジェクトは、大人たち個人がこれから巣立つ若者を応援するプロジェクトです。
個人個人の支援で作り上げています。
今まで4人の若者が選考され、制作・表現されました。
一口5000円〜10000円の全国の皆様の支援により、若者の社会への巣立ちを支えていく事が出来ました。
彼等が今後どのような表現をされていかれるかどのような生き方を選択していくか・・・楽しみです。
どうかご支援ご協力お願いいたします。001.gif

KAMEの翼”プロジェクト

〒436-0008
静岡県掛川市千羽1679
Agora子ども美術工場内
電話/FAX 0537-27-1428
E-mail kamenotsubasa@gmail.com
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案内・リーフレット等をお送りいたします。

      

by polepole-yururin | 2013-07-17 21:21 | カメの翼プロジェクト