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ゆるりんのポレポレ日記 yururinp.exblog.jp

つれづれなるままに~日頃出会うこと、思うことを綴っています。


by polepole-yururin

本当に?つじつま合わせに生まれた僕ら?

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amazarasi つじつま合わせに生まれた僕ら

遠い国の山の麓 この世で一番きれいな水が涌いたやがてそれは川になり そこに群れを作った魚をおなかをすかした熊が食べて 漁師が熊の皮をはいで それを市場で売りさばいて 娘のために買った髪飾り 悪い人間がやってきて 全部奪い去ってしまった 歴史のちょうど真ん中あたり 
神様も赤ん坊の時代 母親のこぼした涙が 焼けた匂いの土に凍みて それを太陽が焦がして 蒸発して出来た黒い雨雲 

その雲は海を超えた砂漠に 5ヶ月ぶりの雨を降らせた 雨水を飲んで生き延びた詩人が 祖国に帰って歌った詩 
それを口ずさんだ子どもたちが 前線にかり出される頃 頭を吹き飛ばされた少女が 誰も知らずに土に還る

そこに育った大きな木が 切り倒されて街が出来て 黒い煙が空に昇る頃 汚れた顔で僕らは生まれた 
善意で殺される人 悪意で飯にありつける人 傍観して救われた命 つじつま合わせに生まれた僕ら

高層ビルに磔の 価値観は血の涙を流す 消費が美徳の人間が こぞって石を投げつけるから 
金にもならない絵を描いた 絵描きは筆をへし折られて 見栄っぱりで満員の電車が 走る高架下で暮らしている 
喜怒哀楽をカテゴライズ 人に合わせて歌が出来て 悲しいときはこの歌を 寂しい奴はあの歌を
騙されね〜と疑い出して 
全部が怪しく見えてきて 人を信じられなくなったら りっぱな病気にカテゴライズ

不健康な心が餓えて 悲劇をもっと と叫んでる 大義名分んが出来た他人と やましさもなく断罪する
人殺しと誰かの不倫と 宗教と流行の店と いじめと夜9時のドラマと 戦争とヒットチャートと 

誰もが転がる石なのに 皆が特別だと思うから 選ばれなかった少年は ナイフを握りしめて立った
匿名を決め込む駅前の 雑踏が真っ赤に染まったのは 夕焼け空が奇麗だから つじつまあわせに生まれた僕ら

ふざけた歴史のどん詰まりで 僕ら未だにもがいている 結局何もわからずに 許すとか 許されないとか 
死刑に成った犯罪者も 聖者のふりした悪人も 罪深い君も いつか土に還った時 

その上に花が咲くなら それだけで報われる世界 そこで人が愛し合うなら それだけで価値のある世界 だからせめて人を愛して 人生かけて愛してよ このろくでもない世界で つじつま合わせに生まれた僕ら


この前から息子にこの曲聞いて。歌詞を聞いて。って言われてた。
CDを買って車の中で聞いた。
最初早口でわからなかった。
でもひとつひとつの歌詞を聞いて、場面を想像しながら聞いた。
わからないところは、何度も繰り返して聞いた。
言葉を追うたびに、情景が浮かび、だんだんこの歌の歌詞が何を言っているのかが見えてきた。
これは私たちを取り巻く社会を若者なりに羅列し、詩にしたものだった。
あまりに残酷で、あまりにも無惨で、あまりにも救いようのない世界が私の頭の中に広がっていった。
そして泣けた。おいおい泣いてしまった。(車の中で)
私が最近知れえた社会構造とそれまでに知ってた社会構造、そしてテレビから流れる意味のない消費をあおる芸能情報や歪まれた報道・・・
私も若い頃から、この社会に歪みを感じていた。
が、3・11からさらに浮き彫りにされた放射能の事、そして政治のあり方。
当然であろうと思われる事が常識ではなく、歪まれた構造が常識だと言うような歪みを見せている現実。
正しさは金と力であるように事がどんどん加速する今の社会。
安倍政権になってから、その歪みが堂々とあからさまになり、何処まで個人を苦しめるのか!って事が起こりすぎている。
その思いに共鳴したような歌。
医療面から社会を見てもおかしいと思う事が多かった。
騙されね〜と人が信じられなくなったら りっぱな病気にカテゴライズ・・・
鬱、分裂、ストレス障害・・・こんな病気が世の中に増えたのも偶々じゃなく、ちゃんと原因があっての結果。
純粋な人間が生きづらいこんな社会にしたのは、そんなどうでもいいものを商品価値にして売り出し、マネーゲームの中に子どもたちさえも放り込んだ大人たちの過ちだ。
この歌の結末は、結局皆同じ土に還る存在で、そこに花が咲き、一生を愛し合うことができたらそれでいい〜っことで締めくくられている。
でもこんな社会に一生を愛しぬく愛というものが本当に存在するのだろうか?
本当の愛というものを、子どもたちに大人が教えているのだろうか?
息子が感じるこの曲を聞いて、今若者たちがいる場所は、本当に窮屈で、残酷だという事を悲しいほどに感じたのである。
つじつま合わせに生まれた僕らなんていわせね〜!
偶々生まれた君なんてうそだよ!ちゃんと意味あって存在している。
あなたが生まれるべくして生まれてきたんだ。
第二次世界大戦、その後のいくつかの戦争、自然破壊、原爆、原発事故、オスプレイ、TPP・・・
政治家や国の権力者は、自分たちのためには力ずくでも奪い取り、人の命の尊さなんて知りもしない。そして傍観して生き延びる国民性・・・
こんな日本に生まれた君もその前に生まれた私も、それはある時は被害者なのかもしれない。
けれど、いつしか被害者だと思っていた無意識な傍観や無関心が、いつしか加害者になって政治を後押ししている事になるんだよ。
だからこれから社会へ巣立とうとする君を、安心できる社会へと誘うように(いざなうように)私は、声を持ち、関心を持ち続ける。そして小さくとも愛ある世の中を君に伝えたい。
強さは、力ではなく優しさだよって伝え続ける。
「つじつま合わせに生まれた僕ら」ってのは、幻想に過ぎないバーチャルな世界の中の存在に思えるんだ。
だから、ちゃんと君がこの時代に生まれた意味を噛み締め肯定できるように、私は私のこの時代における生の意味をちゃんと噛み締め生きようと思うんだ。
この曲を教えてくれてありがとう。

ps:愛を学ぶには、「アミ 小さな宇宙人」を読んでみるといいよ♩
『アミ 小さな宇宙人』(あみ ちいさなうちゅうじん、原題: Ami, el niño de las estrellas)はエンリケ・バリオス (Enrique Barrios) の小説。1986年(昭和61年)にチリで出版され、ベストセラーとなった。
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窮屈で、破壊的なこの社会でどう生きるか?
嘆いてボーっとしている時の私もいるが、同時に動かざる得ない私もいる。
福島を奪い取った自然をたとえ小さくともここに作る。
なくしてしまった自然、崩壊した山の再生。
そして山を取り巻く里山のアゴラの庭に、優しい庭を作り出す。
私の街の山がどんどんなくなった。アベノミクスの恩恵か、また開発がどんどん進む。
その光景を見て、また動く。
バーチャルな社会と奇抜な色の社会、そしてその裏で色をなくした灰色の社会・・・しか見れないこんな社会だけがこの世ではない事を子どもたちに伝えたい。
そんな思いで今日もまた雑草を抜き、花を植える。
ただいまアゴラ子ども美術工場でターシャの庭再生中!
8年前に見たターシャの庭の映像を再び観て、ターシャの思いを学びとる。
決して諦めずに 夢に向かって進み 何かをはじめなければ 何も始まらない。とターシャはいつも言っていたという。
夢を持って動き出し、育んで、じっくり待って、そしてまた動く。
確かにamazarasiのいうように戦争はあり、人が殺され、人はいつしか朽ちて土に還る。そこから芽が出て大木になる。
でも残酷の中にでも植物は生まれる。
植物は決して悪意は持たない。
子どもたちを悪意のない自然へと願う。
by polepole-yururin | 2013-05-27 21:35 | 私のこと