ゆるりんのポレポレ日記 yururinp.exblog.jp

つれづれなるままに~日頃出会うこと、思うことを綴っています。


by polepole-yururin
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なりゆきを生きる

                リビングから見える表情・・さっきまで雨だった。
                いつの間にか日差しが差し込んで・・・表情を変える。
                雨だと気分が沈み、晴れだと心弾む。
 表情を変えるものに、いちいち一喜一憂しないで・・・成り行きを生きるすべを持ちたいものである。
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録画しておいたNHKの番組・・・玄有宗久[なりゆきを生きる]。
玄侑宗久さんは、お坊さんであり、第125回芥川賞受賞された作家である。
その番組の中で、小説がいくつか紹介されていた。
その中で印象深いものを・・・。

死がまじかに迫ったお母さんと義息子慈雲との会話。
お母さん、極楽浄土では自分の望んだとおりの美しい形が現れるらしいですよ。
音楽を聞きたいと望めば聞こえるし、いい香が嗅ぎたいと思えば、かげるっていうんです。

なんとも不思議な気分だった.
もちろん慈雲さんみたいな考え方はまともな坊さんならしないだろう。
悪いけど、お調子もので不謹慎なのは自分に似ていると思いながら、私は聞いていたのだ。
その話は極端にいえば、死ぬことが楽しみになるような内容だった。
私は入院以来、なるべく死を意識しないように過ごしていたのだが、ふと慈雲さんの両膝に置かれた血色のいい手を眺めながら、なんだか突然、自分の死が近いことを初めて素直に認める気分になっていた。

方向はよくわからないかったが、私はどうやら光の強い方へ進んでいくようだった。
ときどき光の中に凝集する三原色が見え、そのたびにそれは死んだ母親になったり、どどいつと格言の好きだった父親になったり、或いはすでに亡くなった町内会の人々になったりした。

女性はやがて羽衣をまとった天女の姿になり、まばゆい光の世界へ旅立っていくのです。
     
                                          小説「アミダーバ」より

どうだろう?
私はこの小説を読みたくなった。
死を前にして受け入れがたい思いと、息子との会話から徐々に死を受け入れる様子と・・・息子との肉体の違い・・・。
死後の世界の描写。
私も病気をして、祖母をなくし、職業柄か(何人もの人の死後の処置に携わった)・・・いろいろ死について考え、本を読み・・・etc。
ちょうど作者玄侑宗久さんの書庫にあった本(キューブラ・ロス「死の瞬間」・アンドル・ワイス「癒す心・治す力」etc)・・・・私がやたら読みあさった本が数多くあり、仏教思想の観点とそのほかにもいろんな角度から、死生観を理解しようとされているのだなと感じる。
芥川賞受賞作品「中陰の花」も死んでからどうなる・・という問いかけがきれいな文体とともに表現されている。
きれいな文章は、老い、死、病気・・・重いテーマをも表現の幅で、美しいものへと変化させえるのだと・・・。
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Commented by たさり at 2011-03-07 15:50 x
死はいずれみんなが迎えるもの。
でも・・・まだまだ、しねないな~とも思うのですが。
こればっかりは・・・いつ死ぬかなんて誰もわからないですものね~。
でも、こないだ、私、寝坊してしまって・・・長男坊の部活の集合時間をとっくに過ぎていて(汗)
やばい!!と思ったのですが、長男坊は置手紙を残して、自分でご飯を食べて、自分ひとりで部活に行っていました。
子供って、大きくなるもんですね~。
そして、親は、年をとっていくんですね~。
子供が、親より先に死なないでいてくれるように願うばかりです~~・・・って、本文とあまり関係ないですが・・・(汗)
Commented by polepole-yururin at 2011-03-07 20:19
たさりさん、長男さん成長しましたね。
私も土曜日ぐうたら寝ていたら・・・長男は勝手にパンを焼いて食べて部活に行ってしまっていました・・・(汗)
中学となると自立していきますね。
いっチョ前の口聞きますよ!(怒)
たさりさんもたくさんお人を見送ったのでしょうね。
ほんといつまでもいつまでも・・・と思います。
Commented by makonowa at 2011-03-09 10:49
他の宗教思想を知らない私だけど、仏教の教えはしっくりきます。やっぱり私も20年前の父の死をきっかけに未だに 「生きること 死ぬことを」考え続けてるわけですが。。玄侑さんの言葉にもいくつもヒントがあって。 こういう番組はおもしろくて好きだなぁ。
Commented by polepole-yururin at 2011-03-09 16:39
makoさん見てらっしゃった?
生きること、死ぬことって答えは出ないけれど、心落ち着く感覚を見つけられればと思います。
日々いろんな方の、ちょっとした一言に勇気付けられたり、落ち着いたりしています。
by polepole-yururin | 2011-03-07 14:12 | 思うこと | Comments(4)