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ゆるりんのポレポレ日記 yururinp.exblog.jp

つれづれなるままに~日頃出会うこと、思うことを綴っています。


by polepole-yururin

奥ゆかしき人たち・・・

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先週の土曜日に特報静岡!という番組で、「目指せ家庭医」という番組が放送された。
今、静岡県の磐田市、菊川市、森町合同プロジェクトで家庭医を育成し、地域医療の崩壊に対しての新しい試みがなされている。
これは日本で始めての試みで、新しい医療のあり方を考え、形にしたプロジェクトである。
この番組にはミシガン大学のマイク医師やその家庭医としてやっておられるお医者様たちが登場している。
家庭医って?どんな方を言うのかわかりますか?
いわゆるドクターコトーみたいな感じの先生・・・昔の赤ひげ先生・・・ていう感じ。
ある程度の病状は、一人の先生が診れる。
そして、症状を単一で見て治療するのではなく、たとえば、診察にこられたお父さんの場合~。
胃潰瘍と診断された。
普通なら胃潰瘍の薬を出してもらって帰る。
しかし家庭医は、この胃潰瘍は、息子さんの登校拒否が原因でストレスをため、症状は起こっていると考える。
つまり、症状は結果であり、その原因は、家庭の何処にあるのか、話を聞き、本人から導き出し、いっしょに考えて、治療していく。
それが家庭医。
丸ごととらえていく感じである。
この家庭医とは、8年前に学んだ帯津先生のホリスティック医学と似ている。
その人を丸ごとみていく・・・。
今までの日本の医療は、専門性を大事にされた医療体制であり、たとえば、整形、内科、外科、産婦人科、小児科、眼科、耳鼻科、精神科などに分類されている。
そこで医師たちは、専門分野を学んでいく。
しかし、専門的に学ぶことは出来ても、満遍なく診れるということ・・・どうだろう。
大学病院、都市の市民病院は医者がある程度確保できる。
しかし田舎の病院には人は集まらない・・・
その問題点は、以前ブログ「にぎやかな日」(8月の項)でも少し書いたのだけど、コンビニ診療化してしまっているのも問題である。
また、この国の人は、人を攻める体制というのか、責任を問いすぎる習性というのか・・・医師を追い詰める・・・。
いろんな問題はあるけれど、そこで立ち止まって、医療のあり方について真剣に考え、行動した人がいた。
その人は、チームを組み、動き出した。
そして今、少しずつ形を作り、起動し始めている。
土曜日にそんな番組を観て、その人のやっていることを目の当たりにした。
でもプロジェクトの予算や骨組み、全体的な配慮をおこなっているその人は、まったく番組に写っていない・・・
「いいの、いいの・・・これが僕なの♪」その人は言った。
自分を出さないんだね~、そんな感覚ってありなんだ。

そういえば、他にそんな人知ってる♪
昔、阪神・淡路の震災で、子供たちに遊びの場を提供し、美術家たちとプロジェクトを組み、表現する場つくりというのだろうか・・そういうことをやった人。
その人も、自分たちのやったことを、自分のものとしない・・・・

私の周りには、奥ゆかしい人たちがいることに気づく。
素敵な人の試みを、側で見ていける自分の人生に、感謝です~。
by polepole-yururin | 2010-11-12 10:28 | ある人